「シミュレーター」と聞くと、自動車系のゲーム機を思い浮かべる方も多いことでしょう。あるいはモータースポーツ好きの方であれば、プロのレーサーがトレーニングに用いる機器を想像するかも知れません。いずれも見た目や画面を見ながら運転の練習をするという点は似ていますが、自動車学校の教習で用いられるシミュレーターは、ゲームとは一線を画した、全くの別物になります。本ページでは、自動車学校の教習で用いられるシミュレーターについて詳しく解説していきます。
自動車学校で用いられるシミュレーターとは、簡単に言えば、極めて精密に造られている運転の模擬訓練装置ということになります。そして自動車学校では、技能の第二段階でシミュレーターを用いた教習が行われます。これは法律で義務付けられている「法定教習」の一つであり、決して疎かにしていいものではないということを踏まえておいてください。
そんなシミュレーター教習で行われるのは、実際の路上で体験すると危険な状況を、安全に疑似体験し、対応力を身に付けるという点。それこそご自身がケガをしてしまったり、第三者を巻き込んでしまうというリスクがないなかで、危険回避の術を学ぶことができるというのが最大のポイントと言えます。
先にも触れましたが見た目や基本的な操作方法などはレースなどのゲーム機と似ていますが、機器を用いる目的には根本的な違いがあります。具体的にどのような違いなのか、詳しく見ていきましょう。
レースゲームとは文字通り、他車との模擬レースを行うものであり、より早くゴールできるかを競うものになります。対して教習所のシミュレーターは「交通事故を起こさないこと」、「交通ルールをしっかり守ること」を目的に行われるというのが、最も大きな違いになります。それこそゲーム好きの方は、いつものクセで速く走ってしまうことがないよう気をつけてください。
近年、市販されているゲーム機器には、ホイールスピンを防ぐためのトラクションコントロールなどの運転アシスト機能が実装されていますが、自動車学校で用いられるシミュレーターにはそのような機能はありません。例えばオーバースピードで急ハンドルや急ブレーキなどの操作を行うと、画面上で車両が制御不能になり、簡単にスピンしてしまうといった事態が起こります。
自動車学校でのシミュレーター教習では、指導員が操作パネルを使い運転状況を変化させ、そうした状況に適切に対応できるかという訓練も行われます。例えば「急に大雨が降ってくる」、「昼間から夜間に変る」、「死角から歩行者が出現する」といった状況に切り替えることで、受講者に負荷をかけ、適切な対応が行えるように訓練してききます。
自動車学校のシミュレーター教習では、あえて「トラブルが起こりやすい過酷な環境」を体験することで、そうした状況への対応力を高めることを目的としています。主に実施されるシチュエーションとしては、以下のようなものがあります。
自動車学校でのシミュレーター教習の核心と言えるのがこの項目になります。例えば見通しのよくない状況で物陰から歩行者や自転車が飛び出してきたり、右折時に直進してくるバイクを見落としてしまうといった実際の交通事故で多い「認知・判断の遅れ」を疑似体験。「どのような場所に危険が潜んでいるか」を学習します。
例えば、ゲリラ豪雨クラスの大雨が降ってきてワイパーをハイスピードで動かしているのに前が見えにくい状況でどのように走るべきか、街灯とない夜道をハイビームとロービームを適宜切り替えながら走る方法など、事故が起こりやすい自然環境下で走行するための訓練が行われます。
路上教習で実際に高速道路を走る「高速教習」に先駆けて、シミュレーターを使っての事前訓練が行われます。ポイントとなるのは本線へ合流するためのスムーズな加速や他車との適切な車間距離などの感覚、本線上での速度感覚などを事前に身に付けることを目的としています。
仮にシミュレーター教習で事故を起こしてしまったとしても、ケガをしてしまったり車両を破損させてしまうといったことは起こりません。むしろシミュレーター教習において重要なのは、危険予測や危険回避のセンスを磨き、ご自身にどのような課題があるかを見つけ出すことになります。そのため、教習を効果的に受けるためには、以下のポイントが重要になります。
実車を運転する時と同じように、シミュレーター教習でもシートポジションの調節や、シートベルトの着用、ミラーによる死角の確認などをしっかり行うことが求められます。それこそゲーム機で遊ぶような感覚で教習にのぞむのはNG・指導員からの厳格な指導が入ることとなり、心証も悪くなってしまいます。
例えば乗り物酔いしやすい方などの場合、シミュレーター教習を行っていると「画面酔い」を起こす場合があります。例えば事前にカーレースの車載カメラ映像などを見て気分が悪くなったことがあるなどの場合は、酔い止め薬を飲むべきか、薬剤師さんに相談しておくとよいでしょう。またシミュレーター教習中に気分が悪くなった場合は、速やかに指導員に申し出るべきです。
そもそもシミュレーター教習というものは、敢えて事故が起きやすいようなシナリオが設定されています。仮に事故を起こしてしまったとしても落ち込む必要はなく、むしろなぜ事故は起きてしまったのか、次回以降どのような点に注意すべきかといった振り返りをしっかり行うことが重要になります。
例えば天神や博多駅周辺などのエリアは交通量が多く、歩行者の飛び出しの可能性もあるエリア。また福岡都市高速は特有の分岐や右側合流などもあり、運転初心者には難易度が高いというのが実情です。そうした観点からも、危険予測や危険回避をシミュレーター教習で学んでおくことは重要です。くれぐれもレースゲームのようなお遊びではないということを、肝に銘じておいてください。
以下のページでは自動車学校の基礎知識をまとめてありますので、ぜひ参考にしてください。

自分だけの乗降ポイントを
スマホで簡単登録

市内中心に広範囲を
カバーできる7コースを用意

バイク買取のレッドバロン
3店舗前にもバス停あり
※1 金額は全て税込価格。キャンペーンについては変更、終了している可能性があります。内容については学校へ直接お問い合わせください。
※2 2023年6月編集チーム調べ
【選定基準】福岡県指定自動車学校協会に所属する自動車学校のうち(※3)、福岡市周辺に所在する学校をピックアップ。西・南・東の3エリアに区分(※4)。各エリア内で、公式HPに掲載されている「無料送迎できるポイント数」が最も多く通いやすい1校を厳選して紹介しています(2023年6月調査時点/編集チーム調べ)。
※3 参照元:一般社団法人 全日本指定自動車教習所協会連合会公式HP(https://www.zensiren.or.jp/archives/area/fukuoka/)
※4
南…福岡市南区・福岡市博多区・春日市・大野城市・那阿川市・太宰府市・筑紫野市、以南/西…福岡市西区・福岡市城南区・福岡市早良区・糸島市/東…福岡市中央区・福岡市東区・宇美町・粕屋町・志免町・篠栗町・久山町・新宮町、以北